占い道場のトップページへ戻る

長島一茂 S41/01/26

-

-
-
冠帯


【自分を表す星は生日天干の「乙」です。】

なんといっても、TVの時代劇で活躍した、あの強さあふれる感じは、命式には出ていないということです。
乙は、かわいい感じの性格ですし、乙→己の偏財も、強いとは言え、きれいな並びですので、無理はありません。
どちかというと、相手を押さえつける場合でも、無理なく、柔で、なんとなく説得するようなタイプです。
酉の企画性が、芸能向きかもしれません。


・ 基本
優しい乙木の草花が、1月の丑月に生れています。
この季節は天寒地凍の季節で、木の生気は寒気のために萎縮して活動が停滞してます。
命中の天干に丙火(太陽)が在って大地を照らせば寒谷回春(寒い谷に春が来る)象となって木性の気は活力を得ます。

但し、丙火と癸水が並んであれば「曇り空となり」丙火は勢いを欠き其の効用は半減されます。

冬月の水は天干にあるよりも地支に一つあれば良いのです。
又、丙火を地支に蔵しておれば大運が東南に入るは丙火を引き出す事になるので発展が可能となります。即ち、寒木向陽を以って喜びとするのであります。

乙木の丑月の鑑定はこれが基本となります。


・我が身の強弱
本命は丑月に生れ、我が身の乙木を扶助する星は年上に同気の比肩があるも、気勢は甲木とは違い生扶する作用は弱く、他の星は全て剋洩ですから身弱の命です。(生時不明なので三柱で判断 )

命中に巳火が在って暖木している様に見えますが「巳、酉、丑」と並見し、金に変化して金局を構成してます。
我が身の乙木は地支が金局を成せば「埋根の鉄」と呼び、大いに忌むのであります。

即ち、乙木の根株が鉄板の上にあるが如きとなり、乙木の根は伸びず発育出来ないのであります。こんな場合は丁火の食神で以って金を制すれば良いのですが、丁火が命中に無いので其の分だけ人生に於いて損となります。

人生に於いては労禄にして寿を損ずることになり、乙木が甲木と共にあれば発展に寄与しますが、乙年に生れるは「乙木陰年」となり淋しさが漂う人生でもあります。


・大運
命造に財星と官星がありますので、我が身の乙木が旺ずる大運や流年では勢いが増して発展があります。
但し、大運が冬から秋へと逆行運となっていますので厳しさがあります。


・「性情」
人なっこい人情派で涙もろくて明朗淡白で義理を重んじ交友関係が豊な人柄です。
金銭感覚は優れていますが、大らかで気前が良く金遣いは荒いでしょう。
何事にもチャレンジする気はあるが精神力がついて来ないので、人に頼る事があり、前後を省みない行動を走る場合があります。
精神面で追いつめられたら窮鼠猫をかむ例えの如く、投げやり的な一面があります。

女性運は37歳まででしたら「しっかり者」の女性に縁が深く、我は妻に従う就妻之命となります。


大運が17歳〜26歳までは「丁−亥」の運中で食神が来ます。
食神星は健康、食禄財源、寿、の意味を持っています。又我の敵星である金(官星)を抑える役割を持っています。
大運地支の亥は水であり水は我身日干を水生木と生扶しますので、乙木は身弱が転じて旺じてきます。

丁火食神は吉星で命造の寒気を除き、強過ぎる金気(官星)を抑えるので大変良い働きをします。
即ち、この運中は運命式のバランスとれて発展します。但し流年に於いて忌む星が来た時は良くありません。


大運が27歳〜36歳までは「丙−戌」の運中で傷官が来ます。
丙火の傷官星は調候の太陽であり、冬月に生れた人は是非とも欲しい星であります。
太陽があれば精神が健康となり活力が湧きます。ただ内容的には凶星で怪我、反抗的、信用を破る、等の破壊する意味があります。

命中に財星がありますので其の凶意は多少とも減じていますが言語や態度には注意が必要です。
傷官は凶星と言えども我が身が旺じた時は、傷官の持つ良い面が出て金銭を生ずる財源となります。

大運地支の戌土は、我からの分力でエネルギーを洩しますので命造は身弱の運となります。土は命中に旺じていますのでこれ以上は不要の星です。
思いもよらぬ金銭が入ったり、又は女性に良くもてたりはしますが、自分に力が不足してますので身につきません。

即ち、命造は「金」の官星と「土」の財星が旺じて、我が身の日干は衰弱の象となります。
喜びとするのは丙火の太陽がありますので精神面の健康が保てます。
仕事は苦労が多く厳しい物があります。