命式の分析画面

■身旺・身弱の決定

 
   
 日主の強さのことをいいます。日主の強さイコール自分自身の逆境に対する強さとして認識してください。すなわち日主が弱いということは、今の競争社会で他人と競合しながらやっていくのは基本的に疲れますし、精神的にかなりの疲労を伴うと解釈して良いでしょう。もう少し言えば、独立するよりも組織の中での仕事が向いていますし、民間企業よりも公務員の方が向いています。独立するにしても、定期的に安定収入が見込めるような職業が向いています。 

 逆に、日主が強いということは、今の競争社会で他人と競合しながらやっていくのは基本的に向いていますし、精神的にもそれで喜びを感じると解釈して良いでしょう。もう少し言えば、組織の中での仕事よりも独立する方が向いていますし、公務員よりも民間企業の方が向いています。独立するにしても、定期的に安定収入が見込めるような職業よりもリスクがあり、大きなお金が動くような分野が向いています。

 「命式全体から身旺身弱を決定する」というとろこでは、他人との比較においての身旺身弱の決定です。すなわち、ここの点数は絶対的スケールでの意味があります。すなわち身旺であれば、他人よりも逆境に強く、タフであると診断しても構いません。但し、この診断の観点はあくまでも社会的な目で見た診断であり、本人がどう思うかは関係ありません。

この図は、日主がどの柱の地支に通根しているか?を示しています。
    
■五行の強さ

  一方「五行の強さ」というのは、他人との比較においてのグラフではありません。すなわち、ここのグラフは自分自身の中での相対的なスケールでの意味があります。従って、身旺でありながら、他の五行がそれ以上に強い場合は、このグラフでは相対的に低くなる場合もあります。その場合は、社会的な目で見ればその人はタフと診断されますが、本人はそのように思っていないということになります。
 その逆に、身弱でありながら、他の五行がそれ以上に弱い場合は、このグラフで相対的に高くなる場合もあります。その場合は、社会的な目で見ればその人は弱いと判断されますが、本人はそのように思っていないということになります。


■喜ぶ五行と忌む五行    



 ここは大変重要です。なぜならば、命式の4つの柱を鑑定する上で、その柱が自分にとって喜ぶ神なのかそれとも忌む神なのかを決定するということだからです。すなわち、この判定が逆になると「AI鑑定」(プロ成敗モードの時)の文章も180度全く逆になることもあるのです。  この喜ぶ五行と忌む五行を決定すれば、実践鑑定画面の行運の吉凶(○×)も自動的に決定されます。
 
 この喜ぶ五行と忌む五行を決定するためには、格局をまず決定しなければなりませんし、その次に用神を決定しなければならないのですが、ここが四柱推命の”一番難しい部分”であり、この説明だけで数十冊もの専門書がある位です。四柱推命は最終的に、吉凶すなわち○×を決定しなければならない という前提があるので、こういった理論になるのですが、それ自体が四柱推命の最大の特徴であり欠点でもあることをよくよく認識した上で四柱推命を使わなければなりません。
 
  しかし、古典的な四柱推命の理解の範囲を超えて、1ツ1ツの柱や通変星の長所と短所を両方を看るという観点にたてば、用神も格局も喜ぶ五行と忌む五行も無視して良いのです。そういったモードが「AI鑑定」の「一般モード」なのです。実際、同じ人を10人のプロの鑑定士に看てもらっても、喜ぶ五行と忌む五行は人によって異なることが多々あります。

 というより異なって普通といった方が良いかもしれません。もう少し言えば、喜ぶ五行と忌む五行が当たっても、その結果出てくる内容は、「忌む通変星は徹底して悪さが出ます」ということになります。そしてそれをそのまま顧客に伝えると顧客は不安と恐怖に脅えてしまいます。実際、そういった脅しをした方が再来につながりますので、脅しを基本トークにしている易者や占い師もいるようです。一方で良心的な占い師にとっても、あまり吉凶をハッキリと言いすぎる四柱推命理論は使いにくい、といった要素があるのです。