占い道場のトップへ戻る

 

星平会海の原理

 

星平会海は、四柱推命、ホロスコープ、紫微斗数、宿曜経を同時に平行して使う占いの技法のことですが、この根本的な理解には、太陽系の星の並びと暦の構造に対する理解が必須です。

四柱推命は、節気を中心とした暦でなりなっていますが、つまり、太陽を中心とした暦のことです。十干十二支から、なりたっていますが、もともとは十干は、十日といわれ、十二支は十二辰といわれていました。つまり、10個の太陽と、12個の月が地球に影響しているという暦の構造になっていて、そのなかでも、十干つまり、太陽のほうに主点をおいています。

太陽というのは、太古の昔より、男性の象徴、パワーの象徴、権力の象徴ですから、その太陽の運行をもとにしてつくられた暦を使う四柱推命は、社会的能力の診断に使うのが良いわけです。とくに、能力診断では、十干を重視するわけです。

いっぽうで、恋愛とか結婚というのは、精神的なものではなく、肉体のつながりが大きなウエイトをしめます。

つまり、肉体は、十二支ですから、ビジネスではなく、恋愛や結婚に関しては、四柱推命を使う場合は、十二支や蔵干をみるのが正しい見方だというようになるわけです。

 

次に、ホロスコープは、太陽系の全ての星をみる天文暦を使います。すべての星をみて、どの星が、どの程度、どのように影響しているのかを見るわけですから、一番人の性格などの概要をつかむのには、適しています。

さらに、愛情関係をみるなら金星、家庭的な心情をみるなら、基本的生命力をみるなら太陽、知的な部分をみるなら水星、肉体やスポーツ、闘争心をみるなら火星、社会的な発展をみるなら木星、試練や困難などを見るなら土星、というふうに、占う際に、占う内容によって、どの星を使えば良いのかが明確になっているのも特徴です。

どの星が、どのくらいの強さで影響しているかは、アスペクトでみます。どの星が、どのように作用するのかは、星と星座の関係でみます。

 次に、紫微斗数推命と宿曜経は、旧暦を使います。旧暦とは、月の運行を見ている暦です。月とは、太古の昔から、女性の象徴であり、感情の象徴であり、家庭的な内容を意味します。ですから、人の深層心理や本心の叫び声などをみるときに、威力を発揮します。四柱推命が社会的なモノサシで、占うのに対し、紫微斗数推命や宿曜経は、心理的なモノサシで占います。

ですから、結果が異なって当然です。「本人は、○○のように思っている」というのを占うのが紫微斗数推命や宿曜経で、「あなたの上司が、あなたを○○のように思っている」というのを占うのが四柱推命だといえるでしょう。ホロスコープは、その基盤となります。

星平会海の共通原理について、説明してみましょう。

四柱推命は、十干と十二支つまり、天干と地支から構成されています。ホロスコープは、星座と星から構成されています。紫微斗数推命は、宮と星から構成されています。これらは、同じ原理に支配されています。

人の心に影響を与えるものが、天干 星座 宮 です。人の肉体に影響を与えるものが、十二支 ホロスコープの太陽系の星 紫微斗数推命の星というのが共通原理です。


 したがって、占う技術は異なっていても、考え方、思想的なものは、一致していますから、こういう観点から、異なる占いを統合的にみていくのが、星平会海のポイントとなるわけです。


とかく、四柱推命が好きな方は、格局や用神を使いたがりますが、星平会海では、そうのように無理に性質をパターン分類化する必要もありません。パターン分類化をするのであれば、ホロスコープのアスペクトを使って、格局的な判断や、用神的な判断をしたほうが、実用的な占いとなるはずです。